「スパシーバ」だけで旅するモスクワ<お金まわりのこと> |
ただ、小さな個人商店や蚤の市、有人の公衆トイレなど、カードが使えない場所もたまにあるので、やはり少しは現金(ルーブル)を用意しておきたいところ。ちなみに写真のクラフトビールのバーも「ごめん、カードは使えないんだよ」の店でした。
クレジットカードが主流になったことで、モスクワの街で観光各向けの両替所を見ることはなくなりました。もちろん銀行での両替も可能ですが、日本円を扱っているところはほとんどありません。日本の空港で日本円→ルーブルに替えておく、またはドルやユーロを用意して現地でルーブルに両替することも可能ですが、銀行を探す手間がかかりますし、手数料もかさんできます。
そこで私の場合。いつも、キャッシングでルーブルを引き出しています。
空港、駅、ホテル、街なかのあちこちにキャッシュディスペンサーはたくさんありますし、ユニオンジャック柄のボタンを押すと英語表記で操作ができますので、現金が簡単に引き出せます(英語すらできない私でも)。
モスクワは治安がいいので、スキミングやひったくりなどの心配もないと思いますが、それでも不安な方は人通りの多い場所にあるディスペンサー、警備員がいて監視カメラもある空港やホテルでの両替がおすすめです。
ちなみにVISAやマスター、アメックスなど国際的に流通しているカードは使えますが、JCBはほぼほぼ使えませんのでご注意を。
今は、自分の銀行口座にある現金をそのまま現地通貨に替えて、引き出すことができるデビットカードのサービスもあります。銀行での申し込み手続きと専用のカードが必要ですが、1回引き出すのも手数料が108円と国内と同感覚で使えるのがとても有り難いです。
そうしていざ両替した、現金に関して。「ああ、ロシアだな」と思うことのひとつに「おつりがない問題」(私の勝手な命名)があります。
日本人は本当にまめというか親切というか、フリマなどでもおつりをきちんと用意しますが、モスクワの蚤の市に出ている人たちはあまりおつりというものを用意していません。例えばキーホルダーひとつを買いたいだけなのに、額面の大きなお札を出してしまうと「おつりがない問題」に直面します。少々のおつりなら、蚤の市仲間に呼びかけてかき集めてくれたりもしますが、500円のものを買うのに1万円札を出すようなことをすると「おつりがない」から「買えない」という事態に…。
最近はお札のセレクトができる有り難いキャッシュディスペンサーもあるので、なるべく額面の小さなお札sを用意しておきたいところです。
ちなみに海外旅行で日本人が悩ませられる、チップ問題、ロシアでは心配ご無用。ホテルの枕元に置いていても、部屋に戻ると掃除はされているのにチップはそのまま…の場合も(外国人向けの高級ホテルがどうかはわかりませんが)。
私にはなんとなく、レストランで現金払いをした場合におつり分ぐらいを置いておく癖がありますが、本来は必要ありません(外国人向けの高級レストランがどうかはわかりませんが)。タクシーも同様で、本当に有り難いです。