アンナ・ドミトリエワさんのマトリョーシカ |
ドミトリエフ(ドミトリエワ)家は、そろって民芸品に携わる芸術家ファミリー。
セルギエフ・ポサドの文化財保護博物館では、
長女のマリアさんを中心に、家族の作品とプロフィールを紹介した
特別展「ドミトリエフのひとたち」が開催中です(~10/5)。
そんな芸術一家の優しいママ、アンナさん。
アンナさんはただでさえ寡作のうえ、
1カ月以上前からお願いをしておかないと作品を手に入れることができません。
このたびマールイ・ミールがアンナさんのマトリョーシカを入荷したのは、
何年ぶりかのことになります。
連絡の行き違いで、私の訪問を翌日だと思っていたアンナさんは
突然やって来た私にビックリ。
「明日に間に合うように、今ちょうど描いていたところなの!」
「いちばん小さい子のプラトークを描いたら仕上がるから、ちょっと待っていて!」
ということで。思いがけずラッキーな仕上げの工程を見ることができました。
今回のマトリョーシカにはアンナさんのお友達、
アーラのダーチャ(郊外の別荘)で育てられていた
たくさんの花がスケッチされています。
ニコチアナ、ジギタリス、バラ、リンゴ、 ジャスミン
…そしてバラの「アーラチカ」(アーラさんの愛称)。
綿棒を使って、本物のチークでほっぺを赤く染めます。
愛用のチークはヘレナ・ルビンスタイン。
撥水性に優れて、汚れにも強い天然ワックスでコーティング。
手で優しく撫でるようにして、表面に薄く伸ばしていきます。
全体をチェックして、最後にひとつキスを贈ったら出来上がりです!
手近にあるものでささっとごちそうを用意してくれたアンナさん。